夏休みも、もう今週で終わりですね。ウチの娘達も、夏休みの宿題、最後の追い込みに入っています。どうせやるなら、もっと早めに終えておいて、ラストは自由気ままに好きなことできるようにすればいいのにと思いますが、大人も子供も、目の前に期限が迫らないとなかなか取り掛かれないものなんですね。
夏休みの宿題と言えば、宿題代行サービスというのがあるらしいです。しかもそれが盛況とか。たしかにwebで検索してみたら、業者のHPがありました。読書感想文とか、自由研究とか、絵とか、難しい算数の問題とか、代わりにやってくれるそうです。はじめ聞いた時は、『虚構新聞』のネタかと思いましたが、本当にあるんですね。しかし、このサービスを利用しようと思う親は、何を考えているのでしょうか。理解に苦しみます。
いくら子供が夏休みの宿題をやるのがイヤだからと言って、自分では頼めませんよね。おそらく親が、頼んでいるだと思うのですが、普通は、「自分でやりなさい!」で終わりか、せめて「自由研究くらい手伝おうか?」ですよね。それを、「終わらないものは、そういうサービスに頼むか?」となる神経が分かりません。仕事でアウトソーシングを使うのは分かりますが、学習でそれをやったら、宿題の意味がまったくなくなってしまいます。それだったら、正直に、「終わりませんでした。」とゴメンナサイしたほうがまだマシです。
前に、『財産という呼べるものは、人とのつながりと、自分の中に培ったものだけ』と聞いたことがあります。その考えでいくと、お金も、土地も、宝飾品も真の意味では、財産ではないんですね。夏休みの宿題を自分の力でやりきるというのは、財産を自分の中に培うとても良い機会です。その機会を親が奪ってどうするんでしょうか?私は小さい頃、親や周りの大人から、「若い時の苦労は買ってでもしろ。」とよく言われたものでしたが、今の時代、「手に入る楽なら、買ってあげよう。」という考えを持つ親が少なからずいるようです。
たしかに何でもかんでも、手を抜くな!ガマンしてやれ!では、参ってしまいます。しかし、自分に与えられた課題を回避する手段を、容易に与えてしまったのでは、この先、それに味をしめた子供はどういう大人になっていくのでしょうか。何か問題にぶつかった時、正面から挑むのでなく、逃げたり、ごまかしたり、誰かに代わってもらったりする方法しか持たない人間に、なりはしないでしょうか。基礎的な学力や思考力を身につけないまま大人になった時、「もっと勉強しておけばよかった。」と後悔しないでしょうか。宿題代行サービスを利用するにあたっては様々な問題があると思います。
中には、塾の夏期講習や合宿、塾で出る宿題が多くて、夏休みの宿題まで手が回らないという子が利用する、というのもあるかもしれません。しかしそれは、本末転倒です。あくまで学校が主であって、塾が副というスタンスでないとおかしくなります。たとえ、塾のほうが学習内容が進んでいたとしても、受験に役立つことをたくさんしていたとしても、塾での勉強を優先させ、学校での勉強を軽んじる行為は、するべきではないと思います。
個人的には、宿題代行サービスというのは、不謹慎だなぁと思いますが、需要があるからこそ、こういうサービスがあるのであり、実際に誰かの役に立って、喜ばれているのですから、これ自体は否定はしません。利用せざるを得ない止むに止まれぬ事情があるのかもしれません。しかしこういうサービスが広まれば広まるほど、子供の学力も、モラルも低下していくのでは?と危惧してしまいます。
皆さんは、夏休みの宿題代行って、アリだと思いますか?
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