娘の学校の宿題、人権作文。

 小学4年生の娘がこの週末、宿題で人権作文を書いていました。友だちと口げんかをしてから、謝って仲直りするまでのことを書いていましたね。学校でのことを題材にすると、兎角いじめ問題がテーマになりやすいのですが、あんまり暗いものを題材にするのは、書いていて心がふさぎこんでしまうような気がしていたので、娘のテーマ選びは良かったと思います。

 書き上がったものを見せてくれたので、主語~述語の流れや、漢字の間違いなどをちょこっとだけ校正しました。原稿用紙をほぼ2枚書き切っていたので、小学4年生にしてはよく書くなぁと思いました。私は子供のころ、作文や読書感想文が大の苦手で、やたら句読点やカギカッコを多用したり、むりやり改行してなんとか枚数をかせぐのに必死でした。今では、苦もなく、こうやってブログを書いたり、ホームページ内の文章を考えたりできるようになりましたが(笑)。

 『人権』と聞くと、なにやらオーバーに考えてしまって、基本的人権とは?とか、戦争と平和についてとか、大上段に構えがちですが、娘が書いたように、もっと身近なものから考えればいいんですよね。『自分の立場を主張する』→これは紛れもなく『人権』です。これは当然相手にもあって、そうなると時に、人権同士がぶつかり合います。お互いの人権が傷つきます。これが平たく言うと、けんかです。でも、『相手とまた仲良くしたいと思う気持ち』→これも人権ですね。お互いの人権を認めているからこそ、けんかもするし、仲直りもする。なるほど、考えさせられますね。

 私は、人権とは、何の理由も要らなくて、そこにいる存在を許されることだと思います。誰かの役に立ってるとか、何か人より秀でたものがあるとか、そういうものが有る無し関係なく、その場にいることを周りに認めてもらえる権利です。もちろんより多くの社会的貢献を果たしていくことで、社会との関係を深め、それが充実した人生につながっていくと思いますが、人権の有無自体には関係ありません。

 今ちょうど、映画『アナと雪の女王』、さらにその主題歌『Let It Go~ありのままで~』が、大ヒットしていますが、まさにそのサビの部分、「・・・ありのままの姿見せるのよ ありのままの自分になるの わたしは自由よ・・・」が、基本的人権をの本質を指しているんだと思います。だからこそ世代を超えて、これだけ皆に受け入れられているんだと思います。

 それにしても、「Let It Go」を「ありのまま」と訳したのは、すごいですね。目からウロコです。
 
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